【肺がん:術後経過観察】免疫チェックポイント阻害剤の副作用は心臓に関連する検査結果(BNP)で判明!

2024年03月19日肺がん術後経過観察

本日(2024年3月18日)、2度目の肺がん手術後の経過観察の検査結果を聞きに行く・・・そもそも、免疫チェックポイント阻害剤「テセントリク」の中止は、心臓に関連する検査結果に変化が出てきたからでした!

「異常値とか深刻とかではないけど・・・心臓に関連する検査結果に変化が出てしまっているので、ちょっと様子を見ましょう!」ってことでした・・・それが「BNP」という数字!ネットを調べると以下の通りです!

BNPは、心臓に負担がかかると主に心室から分泌されるホルモンです。採血で検査でき、心不全の早期発見にも役立ちます。BNPの値(血中濃度)が40(pg/mL)以上だと「軽度の心不全」の可能性があります。100以上だと「心不全」の可能性があり、200以上だとその可能性が高くなります。

引用元:「心不全の予防・BNPの改善に向けて 検査や対処法、生活の注意点 | NHK健康チャンネル」より

今回の検査結果は・・・BNPが「32.2pg/mL」ってことらしいので・・・なるほど「要経過観察」ってことになりそうです!ちょっと「日本心不全学会」を参考に「BNP」の検査結果を表にしておきます。

BNP:結果
(pg/mL)
結果解釈
18.4以下正常値:心不全の可能性は極めて低い。
18.4〜40心不全の可能性は低いが、可能ならば経過観察。
40〜100軽度の心不全の可能性があるので、精査・経過観察。
100〜200治療対象となる心不全である可能性があるので、精査あるいは専門医にご紹介。
200以上治療対象となる心不全である可能性が高いので、精査あるいは専門医にご紹介。

【追記:2024年3月19日
ネットを更に調べていると・・・2023年12月に公開されたウェブページで、以下を見つけましたので、参考までに引用しておきます!

とくに最近、免疫チェックポイント阻害薬の副作用の「心筋炎」が問題になっています。

(中略)

心臓は筋肉(心筋)でできていますが、心筋炎はその心筋の中にウイルスが浸潤して、心筋細胞に炎症を起こし、心臓の機能が低下し、重篤な症状を引き起こす心臓病の1つです。

(中略)

心筋炎は心臓病の中では非常に稀な疾病ですが、炎症細胞によって心筋が破壊され、心不全や不整脈など、さまざまな症状を引き起こす怖い病気です。がん治療薬の免疫チェックポイント阻害薬(Immune Checkpoint Inhibitor:ICI)の登場により、医療現場では日常的に目にするようになりました。

(中略)

免疫チェックポイント阻害薬関連による有害事象のことをirAE(immune-related Adverse Events)と言います。従来の心筋炎よりICI心筋炎は予後(よご)が悪いと言われていますが、まだはっきりとした理由はわかっていません。

引用元:「免疫チェックポイント阻害薬で治療中、命に関わることもある副作用の心筋炎に注意を! | がんサポート 株式会社QLife」より

上記は、更に、注意すべき免疫チェックポイント阻害剤をリスとしています・・・私が投与して頂いたテセントリクがしっかりとリストされている!

  • PD-1阻害薬:免疫細胞(PD-1)に結合してT細胞の働きを抑制させない作用:
    1. オプジーボ(一般名ニボルマブ)
    2. キイトリーダ(同ペムプロリズマブ)
    3. リブタヨ(同セミプリマブ)
  • PD-L1阻害薬:がん細胞(PDL-1)に結合して免疫細胞の働きを抑制させない作用:
    4. テセントリク(同アテゾリズマブ)
    5. バベンチオ(同アベルマブ)
    6. イミフィンジ(同デュルバルマブ)
  • CTLA-4阻害薬:免疫細胞(CTLA-4)に結合する:
    7. ヤーボイ(一同イピリムマブ)
    8. イジュド(同トレメリムマブ)